2023年3月18日土曜日

KACHI-KACHI MOUNTAIN その12

P14P15 個人蔵

(読み)

P14

again asked, what is that?" The

rabbit replied, "That is Bo-BO

Mouutain." By this time the fire

had spread to the badger's back

and burnt it badly. Crying out in

pain, he rolled over and shock off

his load and ran away out of sight.

 The rabbit next mixed some

sauce and red-pepper and made

sticking plaster, put on a hat and

set out to sell it as a cure for

blisters and burns.The badger

was then lying helpless with his

*Crackle Mountain, or Mountain of Defeat


P15


(大意)

ふたたび「何の音か」と聞きました。「ボォーボォー山の

音だ」とうさぎは応えました。このときには火はたぬきの

背中に燃え広がってしまっていて、ひどいありさまでした。

痛みに泣き叫び、たぬきはころがりまわり、干し草をかなぐり捨てて

逃げ去りました。

 その後、うさぎは何種類かの原料と赤唐辛子をこねて

棒状のねり薬を作りました。そして帽子をかぶり水ぶくれとやけどの

治療薬として売りに出かけました。

 その頃、たぬきは(背中じゅうがひりひりと痛みがひどく)

何もできずに横たわっているところでした。

*パチパチ山、または敵討ちの山。


(補足)

 うさぎの頭には「put on a hat」とあるように、編笠をかぶっています。手作りの膏薬を背負い、旗には「やけどかうやく」とあります。うさぎの着物の裏地は前の頁からずっと朱(赤)でしたが、これは赤唐辛子と同じ色なのでした。

 部屋の土壁がちりめん本の効果で、本物の漆喰壁のザラザラ感があります。その壁にかかっている着替えの着物の垂れ下がる感じのだしかたががうまいなぁ〜と感心します。

腹ばいになっているたぬき、ほんとに痛くてくたばっています。

 

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