2023年3月10日金曜日

KACHI-KACHI MOUNTAIN その4

P2P3 個人蔵

(読み)

man angry and at last he took the

badger alive, carried it home with

him, and hung it to a rafter by

the feet.Then he said to his

wife, "Let us have this badger for

soup.Have it well cooked and

wait till l come back." Then he

went again to the field. His wife

was pounding barley in a mortar

and singing. In distress the bad-

ger said, "If you will only spare

my life I will pound the barley

for you." As it was indeed in a


(大意)

じじいは激怒し、とうとうじじいはたぬきを

生け捕りにして家に持ち帰り、家の軒下に

吊り下げました。それからジジイは

「このたぬきを汁にしておいてくれ。おいしく

料理してわしが帰るまで待っていてくれ」と

ババアに言いました。それからふたたびジジイは

畑へ戻りました。ババアは歌いながら臼で麦を

つき続けました。

 苦しみながらたぬきは言いました。

「もしわたしを助けてくれたのならば、

あなたのかわりにわたしが麦をついてさしあげましょう」

とても苦しんでいたようにみえたので、


(補足)

 爺さんの右脚元には弁当箱や煙管一式があり、くわえ煙管で一服しています。

婆さんは運んできた弁当とお茶の土瓶を手にしています。

木の枝に竹竿をかけ藁を干し、その後ろからたぬきがのぞいています。

たぬきの表情は拡大してみると鋭い目つきでこちらをにらんでいます。

全体に落ち着いた色合いの中、椿でしょうか、この花の赤だけが明るい色であります。

 

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