P2P3 個人蔵
(読み)
man angry and at last he took the
badger alive, carried it home with
him, and hung it to a rafter by
the feet.Then he said to his
wife, "Let us have this badger for
soup.Have it well cooked and
wait till l come back." Then he
went again to the field. His wife
was pounding barley in a mortar
and singing. In distress the bad-
ger said, "If you will only spare
my life I will pound the barley
for you." As it was indeed in a
(大意)
じじいは激怒し、とうとうじじいはたぬきを
生け捕りにして家に持ち帰り、家の軒下に
吊り下げました。それからジジイは
「このたぬきを汁にしておいてくれ。おいしく
料理してわしが帰るまで待っていてくれ」と
ババアに言いました。それからふたたびジジイは
畑へ戻りました。ババアは歌いながら臼で麦を
つき続けました。
苦しみながらたぬきは言いました。
「もしわたしを助けてくれたのならば、
あなたのかわりにわたしが麦をついてさしあげましょう」
とても苦しんでいたようにみえたので、
(補足)
爺さんの右脚元には弁当箱や煙管一式があり、くわえ煙管で一服しています。
婆さんは運んできた弁当とお茶の土瓶を手にしています。
木の枝に竹竿をかけ藁を干し、その後ろからたぬきがのぞいています。
たぬきの表情は拡大してみると鋭い目つきでこちらをにらんでいます。
全体に落ち着いた色合いの中、椿でしょうか、この花の赤だけが明るい色であります。
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