2023年3月3日金曜日

かち\/山(小森宗次郎)その10

P7 国立国会図書館蔵

(読み)

だん\/と由く

だんだんとゆく


あとにうさぎの

あとにうさぎの


ふねハきふね

ふねはきふね


たぬきのふねハ

たぬきのふねは


つちふね□

つちふね


由へ

ゆえ


だん\/

だんだん


くづれ可ゝ里

くずれかかり


け連バうさ起゛

ければうさぎ


ハよろこび

はよろこび


ひごろのあく

ひごろのあく


じおもひ[次 へ]

じおもい つぎへ


(大意)

漕ぎすすめてゆくと

うさぎの船は木舟で

たぬきの船は土船のため

少しづつくずれてきてしまったので

うさぎは喜び

日頃の悪事思い(知れ)


(補足)

「あとに」、「あ」が変体仮名「古」(こ)のかたちとほとんど同じです。上段の「あくじ」では「あ」のかたちになってます。

 どの頁でも、どうして赤だけがはみ出してしまっているのかが気になります。

 

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