見返し 個人蔵
(読み)
Copyright Reserved
T.Hasegawa,
10 Hiyoshicho,Tokyo,Japan
(大意)
略
(補足)
表紙の画は擦り切れてしまってましたが、中はちりめんの和紙はくたびれてしまってますが、挿絵はご覧の通り色鮮やかです。印刷出版発行の年月日が記載されていません。
長谷川武次郎は発行所の住所を北斎にならったのか頻繁に変えていて、この本は日吉町10とあります。他の本やCalendarなど印刷出版発行の日付のあるもので、住所が一致するものと比較すれば、大雑把な印刷出版発行日が絞れるとおもいます。
そのようにして調べますと、住所とジェームス夫人訳で一致するものが明治19年〜明治25年に出版発行されています。ですのでこのちりめん本もおそらくこの頃のものでありましょう。
この見返しの山や檜杉に囲まれたお寺はこの物語の舞台「茂林寺」でしょうか。(越前)和紙が経年劣化していて、かえってちりめん本のふんわりとした和紙ではなく織物のような感触がわかるような気がします。
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