2023年3月1日水曜日

かち\/山(小森宗次郎)その8

P5 国立国会図書館蔵

P4P5見開き

(読み)

ける

ける


うち尓

うちに


もへ

もえ


あ可゛り

あが り


大 やけどゝ

おおやけど


なりうさぎ

なりうさぎ


きゝてよろこび

ききてよろこび


ミまいな可゛ら

みないなが ら


とうがらし

とうがらし


みそもち由き

みそもちゆき


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(大意)

うちに、燃え上がり

大やけどとなりました。

うさぎはこれをきいて喜び

見舞いに

唐辛子味噌をもってゆき


(補足)

「大やけどゝ」、同じ文字を連続して書く(重ね字)のでここの「ゝ」は「ど」のようにもおもえますが、そのようなときは「ゞ」となるようです。なのでここの「ゝ」は「と」でしょうけど、他の文章でにたような使い方をおもいだすと、いい加減というかゆるい規則のようにおもいます。

 P4P5を見開きで見ると、P4とP5の仕上がりに差があるのがわかります。地面の色がことなっているのは以前の頁(床の色)にもありました。

 P4では家の造作の線がなぞっているようで地震ですぐつぶれてしまいそう。P5のおじいさんの全体の線はまとまっていて安心感がありますが、P4のうさぎはなんとなく雑です。

 気のせいかもしれませんが二つの絵をながめているとやはりなんか違うなと感じてしまいます。

 

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