P2P3 国立国会図書館蔵
(読み)P3
◎だしおみやげ尓
だしおみやげに
つゞらを
つづらを
あげま春可ら
あげますから
可るゐの可゛よふ
かるいのが よう
古゛ざいま
ご ざいま
しやうと
しょうと
いんきやう
いんきょ
さん●
さん
そのつゞ
そのつづ
らを
らを
せおつて⦿
せおって
⦿可へり
かへり
ふ多をあけ天
ふたをあけて
みると▲
みると
▲いろ\/な
いろいろな
た可ら可゛いでたる
たからが いでたる
を者゛アさん[次 へ]
をば あさん つぎへ
(大意)
(ごちそうを)だし、おみやげに
ツヅラをあげますから、軽いのが
ようございましょうと
隠居さんはそのツヅラを背負って
帰りました。蓋を開けてみると
いろいろな宝物が出たのを
婆さん
(補足)
引き続き、鮮明な文字で読みやすい。平仮名「み」がこれほどたくさん使われているのは、めずらしいかもしれません。ほとんどはカタカナ「ミ」ですが、なんか意識して使ってないような気がしてきました。
「おみやげ」、ここの「や」が現在のかたちと同じですが、このあとのものは「ゆ」ににたようなかたちです。
「ふ多をあけ天」、変体仮名「多」も多用されるのが普通ですが、ここ以外は平仮名「た」です。変体仮名「天」(て)も出てきてます。
この頁では、平仮名「か」は使わないときめたようで、全部変体仮名「可」(か)です。
絵全体も無難に仕上がっています。
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