2023年1月3日火曜日

舌切春ゞ免(小森宗次郎) その7

 


P4P5 国立国会図書館蔵

(読み)P5

なし

なし


奈尓可

なにか


おみ

おみ


やけを

たげを


あけま春可゛

あげますが


かるい△△

かるい


△△つゞら可

  つづらか


おもいつゞら可

おもいつづらか


どちら可゛[次 へ]

どちらが  つぎへ


(大意)

(はなしを)して、

なにかおみやげをあげましょうと

軽いツヅラか重いツヅラか

どちらが


(補足)

変体仮名「可」(か)がたくさん出てきてますが、「かるい」では平仮名です。

三人の着物柄がそれぞれ際立っています。すずめひとりは羽織袴で、袴は縦縞模様。奥様らしきすずめは着物上掛けが地味ながらもなんとも手のこんだ柄です。おじいさんは前掛けのような三色の部分がおしゃれ、杖は竹の節があります。

 建物全体の造作は床下の竹の柵や、部屋の壁の鈍い輝きなど、どの部分を見ても丁寧に描かれています。


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