P1前半 国立国会図書館蔵
(読み)
本つたん
ほったん
む可し
むかし
も里ん
もりん
じと
じと
いふ
いう
てら尓としふる
てらにとしふる
ちや可ま可゛阿り
ちゃがまが あり
あるひぢうじ
あるひじうじ
ちやのゆをた天んと
ちゃのゆをたてんと
可のちや可゛まを
かのちゃが まを
ろ尓かけし尓とつ◯
ろにかけしにとつ
(大意)
発端
むかし茂林寺という寺に
年代物の茶釜がありました。
ある日、住職(住寺)が茶の湯をたてようと
例の茶釜を炉にかけたところ
突(然)
(補足)
たいていは「むかしむかし・・・」ではじまるのがほとんどですが、この豆本は異色です。
講談師が開口一番、扇子でバシッとたたいてはじめる口上のようです。
ふすまの赤で文字が読みにくく、「も王んじ」と間違えて読んでしまいました。
小森宗次郎の豆本の文章は変体仮名と平仮名が半々くらいの割合で使われている感じです。
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