2023年1月15日日曜日

文福茶釜(小森宗次郎) その7

P4P5 国立国会図書館蔵

(読み)P5

[二ゟ]

 により


くづやの

くずやの


お可げ奈り

おかげなり


と天

とて


その◯

その


◯くづやへ

 くずやへ


由きて△

ゆきて


△者奈しを

 はなしを


なしくづやと

なしくずやと


どう\/尓て□

どうどうにて


□かのも里ん

 かのもりん


じ尓由き

じにゆき


いろ\/

いろいろ


奈る▲

なる


▲者奈し

 はなし


の春へ

のすえ


そこ

そこ


者゛くの

ば くの


可ねを

かねを


おさめ

おさめ


みぎの

みぎの


ちや可゛

ちゃが


まも

まも


[次 へ]

 つぎへ


(大意)

くず屋のおかげであると

そのくず屋へゆき話し合い、

くず屋といっしょに

あの茂林寺へ出かけ

いろいろなはなしをしました。

その結果、いくらかのお金を納め

例の茶釜も


(補足)

青いふすまの背景部分は柄にも重なって、拡大してやっと読めました。このふすま、右から続く壁と同じ平面ではなく、曲がっていますし部屋の奥行き感などもなんか変。

行灯の上部から書見台みたいなものがとびだし、そこに短冊のような色紙のようなものが貼り付けられて文章が書き連ねてありますけど、この行灯書見台もへんてこりんであります。趣向としては面白いですけど・・・

 たぬきの毛並みなどは一切無視していますが、布団やふすまの柄やら壁紙の質感や、くず屋(左脇毛までかいている)の驚き加減など、気のつく限り描き込んでいるようではあります。

 

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