2022年9月21日水曜日

かち\/山咄し(木村文三郎) その3

P1前半 国立国会図書館蔵

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(読み)

む可し\/ぢゝいと者゛ゝアとありて

むかしむかしじいとば ばあとありて


あるとき多ぬき可゛いでゝい多づ

あるときたぬきが いでていたず


らを春る由へおさへて尓ハへ志者゛

らをするゆえおさえてにわへしば


りおき者゛ん尓ハ志る尓てくら

ろおきば んにはしるにてくら


(大意)

むかしむかしじじいとばばあが暮らしていました。

あるとき、たぬきが出ていたずらを

するため、捕まえて庭に縛り置きました。

晩には汁にして食べようと


(補足)

「志者゛りおき」、不鮮明ですが読みはあっているとおもいます。

「尓ハへ」、変体仮名「尓」(に)はもうひとつ「者゛ん尓ハ」の英字小文字筆記体の「y」もあります。

 おばあさんの顔立ちは今までの豆本絵本のおばあさんのものと、ずいぶんことなっています。この絵師独特の描き方です。

 

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