P6下段 国立国会図書館蔵
(読み)
□(P7より)
おともを
おともを
い多しませ う
いたしましょう
といへバもゝ
といえばもも
太郎 ハ
たろうは
こし
こし
より
より
きミ
きみ
多゛ん
だ ん
ごを
ごを
あ多
あた
へ
え
个れ
けれ
者゛
ば
あと
あと
より
より
いぬきじ
いぬきじ
も
も
お奈じ
おなじ
くきミ●(P7へ)
くきみ
(大意)
お供をいたしましょうというと
桃太郎は腰よりきみだんごを与えると
あとから犬、雉(きじ)も同じく
きみ(だんご)
(補足)
P6P7は見開きで文章が書かれているので、P6上段からP7上段につながりそれがP6下段へつながってP7下段となります。それぞれ文末文頭につながりの合印(▲△など)がついています。
「おとも」、ここの「も」は「し」のながれでそのまま左回りに書き始めあたりでまで上がってクルッとまわします。2行あとの「もゝ」はそれとはことなる筆順です。
「こしより」が「こゝ」にみえます。
桃太郎といえば岡山名物吉備団子で「きび」のはずですけどここでは何度も「きミ」となっています。まぁどちらもおいしそうですからかまわないのですけど、出版人や絵師のこだわりがありそうです。
犬の衣装の派手なこと、きっと桃太郎の次ぐらいにキンキラキンの色づかいだとおもいます。
おじいさんおばあさんが見送る手前側が川面のようにみえます。でも描き方は日本独特のすきまを埋める雲のようなものになっています。
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