P8 国立国会図書館蔵
(読み)
「奈ん
なん
でも
でも
とう
とう
可゛らし
が らし
可゛多ん
が たん
との
との
本う可゛
ほうが
きゝ可゛
ききが
いゝと
いいと
サ
さ
(大意)
「なんでも、唐辛子が
たくさんのほうが
ききがよいとさ」
(補足)
P5ではすすきに満月の屏風の左側にポンポコたぬきが描かれていましたが、この頁では実物がやけどの背中に唐辛子入り味噌を塗られるという図です。うさぎが手にするすりこぎ棒といい、すり鉢といい本物と見まがうできばえです。おちょこのようなものもありますが薄めるための水でもはいっていたのでしょうか、なかなか細かい。うさぎの着物は縦縞をほどこし、たぬきのは網代柄のような細かい線で刻まれています。
背景は次頁の内容の絵。うさぎが自分の木の船を造船しているところです。うさぎの左手に持っているものは大工道具のひとつである手斧(ちょうな)と呼ばれるのものです。「釿」(金へんに斤)ともかきます。粗削りで材木の形を整えていきます。仕上げには槍鉋(やりがんな)などを用います。豆本にも描かれるぐらいですから当時でも大工現場では当たり前に使われていた道具のひとつだったのかもしれません。
束ねて立て掛けてある表面に文字が書かれていますが、読めません。
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