2022年9月15日木曜日

桃太郎一代記(木村文三郎) その22

P11下段 国立国会図書館蔵

(読み)

▲△太郎 ハきゝ

  たろうはきき


とゞけ多可らものハ

とどけたからものは


こと\゛/くぶんどり奈し

ことご とくぶんどりなし


いさ満しくきこくせり

いさましくきこくせり


(大意)

太郎は聞き入れ、

宝ものは

ことごとくぶん取りました。

勇ましく帰国しました。


(補足)

「こと\゛/く」、「こと」は合字。

 鬼たちが宝ものを差し出しているのをこまかく見てみると、四角い箱は地べたですが、大きな巾着袋は脚に飾り彫りのある台にのっています。巻物や細々したものは丸いお盆のような台にのっています。こういったところの描き方がなかなか細かいところです。

 

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