2022年9月28日水曜日

かち\/山咄し(木村文三郎) その10

P6後半 国立国会図書館蔵

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(読み)

を可り尓由く

をかりにゆく


べしとさそひ

べしとさそい


多゛し多ぬ起尓

だ したぬきに


可やをせおハせ

かやをせおわせ


あと可ら可ち

あとからかち


\/とひをうて

かちとひをうて


バい満のおとハ

ばいまのおとは


奈んじやかち\/

なんじゃかちかち


山 じやといふ

やまじゃという


(大意)

(茅を)刈にゆこうとさそって出かけました。

たぬきに茅を背負わせて、うしろから

カチカチと火をうつと

「今の音はなんじゃ」

「カチカチ山じゃ」という(うちに)


(補足)

「さそひ」、「誘い」ですが、なかなか読めませんでした。

うさぎの腰うらに見えるのは斧みたいですが、茅を斧で刈るわけないし、さてなんでしょうか。

 

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