2022年9月10日土曜日

桃太郎一代記(木村文三郎) その17

P9中段前半 国立国会図書館蔵

(読み)

さるものあり

さるものあり


とハ王可゛こと

とはわが こと


奈り

なり


さる

さる


とハ\/

とは


奈可\/

なかなか


てづよい

てづよい


者多ら

はたら


き多゛

きだ


(大意)

なかなか使える者がいるというのは

おれのことだ。

猿というのは

なかなか手ごわい

働きをするものだ。


(補足)

P8下段「「多゛い尓つ本゜ん

もゝ可らう満

連太郎の

ミうち尓」の続きになります。

「さるものあり」、「然る者」です。もちろんダジャレで「猿」をかけています。

「とハ\/」、繰り返し記号がありますが、「とはとは」では変ですし「さるとはさるとは」ではなんとか意味が通じますけどやはりなんか変。

 鬼の表情がどこかひょうきんです。鬼のパンツはふんどしに短めの藁(わら)暖簾のようなフリルが定番です。それと武器は槍や日本刀とはことなった、地獄の閻魔様がもっているようなものです。

 

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