2022年9月20日火曜日

かち\/山咄し(木村文三郎) その2

見返し 国立国会図書館蔵

(読み)

なし

(大意)

なし

(補足)

 すすきの穂の部分を拡大してみると穂先の一本一本にさらに細かく線を刻んでいます。これで穂のふわふわ感をだそうという工夫のようです。これから何かが起こりそうなかちかち山の静かな風景でしょうか。月や山を描きたくなってしまいますが、すすきと野原だけ。絵師のこれでいいのだという声が聞こえてきそうです。

 右下に折り目がそのままになっています。これくらいちゃんと折り返してきちんと撮影しなさいって、これをみた当初はおもったのですが、その左上にもっと大きな折返しの線があります。ですのでこの小さい方はもしかしたら、くっついてしまっていて折り返そうとすると和紙がはがれてしまうので、そのままなのかもしれないと、おもいなおしました。

 

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