2022年9月6日火曜日

桃太郎一代記(木村文三郎) その13



P7下段 国立国会図書館蔵

(読み)

●(P6より)多゛んご

        だ んご


をもら

をもら


ひてもゝ

いてもも


太郎 尓

たろうに


志多可゛ひ

したが い


お尓可゛

おにが


志まへと

しまへと


いそ起゛

いそぎ


个る

ける


(大意)

だんごをもらって

桃太郎に従って

鬼ヶ島へと

急ぎました。


(補足)

「もらひてもゝ太郎」、「も」はほとんど平仮名「の」になっています。「郎」のくずし字は2行手前の「ら」に「ゝ」がついたようなかたち。

 桃太郎の頭の上にある白い空間は、すきまを埋める工夫かとおもいきや、雉(きじ)がもつ旗竿の吹き流しでありました。

 雉も桃太郎も、絵師のしっている絵柄や紋章をすべて描きなぐったという様子。ド派手でありますけど、歌舞伎舞台でもこんなのがありました。

 

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