2022年9月5日月曜日

桃太郎一代記(木村文三郎) その12

P7上段 国立国会図書館蔵

(読み)

▲△(P6上段より)可゛

         が

もゝ

もも


太郎

たろう


さ満

さま


おこし

おこし


尓ついて

について


ゐるのバ

いるのは


なんで

なんで


ござ

ござ



ま春

ます


尓つ本゜んX

にっぽ ん


X一 のきミ多ん

 いちのきみだん


ご多゛ひとつ

ごだ ひとつ


く多゛さい□

くだ さい


(大意)

(猿)が「桃太郎様お腰についているのは

なんでございます」ときけば

「日本一のきみだんごだ」

「ひとつください」(P6下段へ)


(補足)

 子どもの頃に何度も歌った童謡は脳髄の奥の奥まで染み付いて覚えているようです。

〽も〜も、たろさん、ももたろさん。おこしについたぁきびだんごぉ、ひとつ〜わたしにくださいな〜

ちょうどこの歌詞の場面のようです。

「ゐるのハ゛」、バはまちがって刻んでしまったようですが、きっと「いへバ」というよくある言い回しとかんちがいしたのかもしれません。

「尓つ本゜ん」、濁点はよくでてきます。「゜」(半濁点)はどちらかといえば珍しい。

「きミ多んご多゛」、濁点のつけわすれがあります。濁点については全般に鷹揚な気がします。

 桃太郎の背中にさしてある旗竿の先端には桃がついています。同じようなものが桃太郎の髪の毛の左側にも見受けられますがこれも桃でしょうか?

 

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