2022年9月9日金曜日

桃太郎一代記(木村文三郎) その16

P9上段 国立国会図書館蔵

(読み)

P8上段より

げぢを奈し

げじをなし


そ連\/

それそれ


てく者゛り

てくば り


奈春を

なすを


見てお尓

みておに


ども大 き

どもおおき


尓おどろ起

におどろき


うつていで▲

うっていで


(大意)

(さるいぬきじに)

命令して

それぞれに

細かい指示を与えているのを

見て、鬼どもは

大変に驚きました。

攻めに出て▲


(補足)

P8の上段からの続きになります。

「下知」、読みは「げぢ」でも「げち」でもよいようです。

「そ連\/」、これも濁点があってもなくてもよさそうです。「それぞれ」。

 鬼たちが桃太郎たちにくらべると全体に小さく描かれ、逃げ腰で劣勢の感じがみてとれます。

 

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