2022年9月12日月曜日

桃太郎一代記(木村文三郎) その19

P9下段 国立国会図書館蔵

(読み)

▲△もの

  もの


お尓

おに


ども

どお


春る

する


どき

どき


个ん

けん


さ起尓

さきに


あ多り

あたり


可゛多く

が たく


やおもひ

やおもい


个ん

けん


ミもく

みもく


春ミ

すみ


可へ尓げ

かへにげ


こミ

こみ


可多く

かたく


とざして

とざして


まもり

まもり


ゐる

いる


(大意)

(さす)がの鬼どもも

鋭い剣先に

応戦するのも困難と

おもいました。

身体は傷だらけになってかわりはて

(鬼の館に)逃げ込み

門をかたく閉ざして

守りました。


(補足)

「もの」「おもひ」「まもり」、の「も」は「の」にかたちがにています。

「あ多り」、しかえし、復讐の意味もあるようです。

「ミもく春ミ可へ」、今どきはさすがにこのような古風な表現はつかわないようです。

 

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