2022年10月1日土曜日

かち\/山咄し(木村文三郎) その13

P9前半 国立国会図書館蔵

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(読み)

うさ起゛ハきのふのミまひ尓ゆ起

うさご はきのうのみまいにゆき


やけど尓ハとう可゛らしミそ可゛めう

やけどにはとうが らしみそが みょう


やく奈りこしらへつけてやらんとて

やくなりこしらへつけてやらんとて


とう可゛らしを多くさんい連こしらへ

とうが らしをたくさんいれこしらえ


て多ぬ起のせ奈可へべつ多りぬり

てたぬきのせなかへべったりぬり


(大意)

うさぎは昨日の見舞いにゆき

やけどには唐辛子味噌がよく効く

からつくってつけてやろうと、

唐辛子をたくさん入れてこしらえて

たぬきの背中にべったりぬり(つけると)


(補足)

「めうやく奈りと」の次がわかりません。いろいろ候補はうかぶのですが、う〜ん・・・

悩んだ末、「こしらへ」としました。次の行に「こしらへ」があります、「らへ」が同じかたちで「し」が大きい。よくわからないほうは、「し」が小さいかたちだろうとしました。

 読みにくいところも何箇所かありますが、繰り返し繰り返し読み、同じようなかたちのところがないかを見つけてゆく作業しかなさそうです。

 

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