2022年10月8日土曜日

かち\/山咄し(木村文三郎) その18

P12 国立国会図書館蔵

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(読み)

ぢいさん尓志可\゛/

じいさんにしかじ か


奈りともの可゛多

なりとものが た


連バ

れば


よろ

よろ


こび

こび


うさ起゛を

うさぎ を


やうしと奈し

ようしとなし


てめで多起

てめでたき


者るをむ可へ

はるをむかえ


个りめで

けりめで


多し\/\/\/\/

たしめでたしめでたしめでたしめでたし


定 價三 銭

ていかさんせん


(大意)

じいさんにことのあらましを

物語ると喜び、

うさぎを養子にし、

めでたい春を迎えたのでした。

めでたしめでたし・・・


(補足)

 この絵師のかく人物の表情はやはり独特で、ほかにこのようにかく絵師はしりません。誰だか知りたい。火鉢は欅か何かの大木をくり抜いた上等そうなものでうさぎの意匠が彫り込んであります。

うさぎが持っているのは打ち出の小槌でしょうけど、カチカチ山との関わりはなんでしょう?

「志可\゛/奈り」、初見のときには読めませんでしたが、読めてしまうとなんでこんなのがわからなかったのかとめいります。

 

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