2022年10月22日土曜日

猫の芝居(堤吉兵衛) その3

P2P3 国立国会図書館蔵

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(読み)

ねこども阿つまり

ねこどもあつまり


志者゛ゐを奈せし可゛

しば いをなせしが


いつも大 入りお本

いつもおおいりおお


者んじやう尓て

はんじょうにて


とぎたての

とぎたての


つめもたて

つめもたて


られぬ

られぬ


本どの

ほどの


(大意)

猫ども集まり

芝居を興行したところ

いつも大入り大繁盛で

とぎたての爪も

たてられぬほどの


(補足)

「とぎたてのつめもたてられぬ」、平仮名「た」が変体仮名でなく、ふたつ使われています。「ぬ」は変体仮名「奴」にもみえます。

相撲人形芝居のようです。この当時はやっていたのかもしれません。右側の人形の化粧まわしに、「荷津」のような漢字がありますが、なんでしょうか。

 

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