2022年10月25日火曜日

猫の芝居(堤吉兵衛) その6

P4P5 国立国会図書館蔵

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(読み)

「もふし??さん


よしミねさ満を

よしみねさまを


たいしのとのさん

たいしのとのさん


むすめか王いと

むすめかわいと


お本しめし

おぼしめし


とふそ

どうぞ


たすけて

たすけて


下 さんせ

くださんせ


(大意)

「???

よしみね様を

隊士の殿様

娘のわたしがかわいそうとおもって

どうぞ助けてやってくださいませ


(補足)

「もふし??さん」、もうしわたさんと最初は読んでいたのですが、意味がどうもつながりません。

「たいしのとのさん」、これもよくわからず、適当です。

 はなしの筋は、頓兵衛の娘お舟はまちがって頓兵衛に刺されて負傷してしまいます。なんとかよしみねを逃したいお舟は櫓にある太鼓をならして、よしみねを捕らえたときの合図をして包囲網をとかせようとします。なので左上にみえているのはそのときの太鼓になります。

「むすめか王いと」「たすけて」、変体仮名は「王」(わ)だけで、あとは「す」「か」「た」は平仮名。

 

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