P2P3 国立国会図書館蔵
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(読み)
大 阿多り
おおあたり
み奈\/
みなみな
こふ者゛こを
こうばこを
つくりておれど
つくりておれど
おし阿ふ天
おしあうて
まい尓ち\/
まいにちまいにち
きやくどめ
きゃくどめ
たちミれんハ
たちみれんは
尓やん尓も見へ
にゃんにもみえ
ぬといふこと奈り
ぬということなり
(大意)
大当たり。
(観客は)皆々
香箱座り(猫が背を丸くして座る)しているけれど
押し合って
毎日毎日
客止め、
立ち見の客は
ニャンにも見えない
ありさまでありました。
(補足)
「大阿多り」、 何度も何度も変体仮名「阿」(あ)がでてきます。
「み奈」、平仮名「み」はあまりみかけません。ほとんどはカタカナ「ミ」。
「こふ者゛こをつくりて」、猫などが前足を折りたたんで丸くちんまりと座っている様の表現。
「おし阿ふ天」、変体仮名「天」は「二」+「人」の「二」の部分が「く」の上に小さく残ります。変体仮名「久」(く)とそっくりなのでまぎらわしい。
「たちミれんハ」、ここの「た」は平仮名。立ち見連(中)。
「見へぬ」、「見」のくずし字です。
左の人形の化粧廻しの文字も読めそうで読めない。
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