P4P5 国立国会図書館蔵
(読み)
「ヤッ
やっ
本め
ほめ
太り
たり
ー\/ \/
ーほめたりほめたり
これから
これから
さ可太゛ち
さかだ ち
\/ \/
さかだちさかだち
P5
こりや\/
こりゃこりゃ
いつ本ん
いっぽん
太゛め
だ め
\/ \/
いっぽんだめいっぽんだめ
可めうへ
かめうえ
尓て
にて
太いの
だいの
じ
じ
\/ \/
だいのじだいのじ
(大意)
「やっ、拍手ご喝采を〜
これから、逆立ち〜
こりゃこりゃ
いっぽんだめ〜
瓶(かめ)のうえで
大の字〜
(補足)
いくつかでてくる「た」は平仮名にしては形が悪いので変体仮名「太」(た)としました。
折り込んでいた頁を横開きで大きな画面にする豆本に綱島亀吉のシリーズがあります。また多くの豆本が見開きでひとつの画面にするというのは定番です。
しかしこれは見開きは見開きでも豆本を縦にしてひとつの画面にしています。珍しいです。なるほど上下方向の広がりがほしかったのでこうするしかなかったのでしょう。絵の構成もねずみたちの芸も大成功!
「いつ本ん太゛め〜」、「片足一本で支えておりまする〜」のような感じでしょうか。
この絵も飾りたくなります。満開の桜の下、幕をはって野外演芸、チラチラ落ちてくる桜をしたから扇であおいで華をそえます。下で支えているねずみの衣装も桜の花柄。
かめの大きいこと、かめのはだのザラザラ感をだすのがむずかしそう。それにしても桶3つの上に重くて大きい瓶をのせ、さらにその上に人、すごいね。
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