2022年10月16日日曜日

鼡のか留わざ(堤吉兵衛) その6

P8P9 国立国会図書館蔵

(読み)

志ゆ

しゅ


もく

もく


づり\/

づりしゅもくづり


志ゆ

しゅ


もく

もく


こもつ

ごもっ


とも多゛

ともだ


\/\/



P9

「サテ\/

 さてさて


さてま多

さてまた


つぎの

つぎの


可る

かる


わざハ

わざは


(大意)

撞木(しゅもく)づり

しゅもくずり〜

しゅもく(すごく)

ごもっともだぁ


「さてさて

さてまたつぎの

かるわざは


(補足)

 鐘をつく棒を撞木(しゅもく)といいますが、辞書でひくなり説明されないとわかりません。

首周りにフリルのようなものをつけていて、どことなく衣装も唐風です。

「撞木」を「しゅごく→すごく」にひっかけていると解釈しましたが、まちがっているかもしれません。

 左のねずみが右手で扇を指し棒のように使っています。いつもおもうのですが、そのようなときはたいてい扇の要と反対側を持っています。このような持ち方だったのでしょうか。

 昨日のブログで、軽業師早竹虎吉のことを少しふれました。一座がどのような軽業の興行をしたかの錦絵や本が残っていて、現在のサーカスやシルクドソレイユも顔負けの出し物をしています。

明治に活躍した早竹虎吉は一座を率いて米国に興行にでかけ、自身は米国でなくなってしまいました。

 

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