2022年10月17日月曜日

鼡のか留わざ(堤吉兵衛) その7

P10 国立国会図書館蔵

(読み)

「志

 しゃ


やつきやう

  きょう


の个゛以多ふ

のげ いとう


おハれバ▲

おわれば


▲せんさまは

 せんさまは


ひときりのいれ

ひときりのいれ


可わり

かわり


\/   \/

いれかわりいれかわり


(大意)

「しゃっきょう(石橋)の

芸当おわれば

せんさまは

ひときりの

いれかわり

いれかわり〜


(補足)

 何度も読んでようやくなにを言っているのかが、わかったような気になってきました。「しゃっきょう」がなかなかわかりませんでしたが、試しに辞書をひくと「能の一。五番目物。作者未詳。出家した大江定基が入唐して清涼山の石橋で童子に会う。童子は橋のいわれと文殊の浄土の奇特を教えて去る。やがて,獅子が現れ,牡丹の花に戯れながら壮絶華麗な舞をみせる。」とあって、絵にも石橋にみえるものや牡丹の赤い花がありますので、きっとこのことに違いありません。

「せんさま」もはて?、辞書にたよります。これは先に芝居小屋に入っていた人たちのことでしょう、きっと。それにつづく「ひときりは」、「ここでもって」が今風の言い方になりましょうか。

 最初、よく理解できないので想像力をフルにはたらかせ、赤い箱に入っている人が何かと入れ替わる芸当をするのかとおもいました。

 

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