P6P7 国立国会図書館蔵
(読み)
P6
ち与いとさ ミでも
ちょいとしゃみでも
可じつて
かじって
見やせ う
みやしょう
P7
者多
はた
さ本の
ざおの
ふき
ふき
な可゛し
なが し
こひの
こひの
おもにを
おもにを
可多尓の
かたにの
せヘコ
せぺこ
チヤン
ちゃん
(大意)
ちょいと三味(線)でも
弾いてみせましょう。
旗竿の吹き流し〜
鯉の重い(恋の思い)を
肩にのせ
ぺこちゃん
(補足)
江戸時代後期から明治に活躍した軽業師早竹虎吉とその一座の錦絵がたくさん残っています。ネットで探すと詳しいHPがありこの絵と一致するものがありましたので、ちょっと拝借しました(無断ですゴメンナサイ)。
旗竿は背景かとおもってましたが、上の画像の説明にある通り、肩にのせて三味線を弾くという芸でした。
また細い棒が何本も立ち並んでいるのは、棹渡りなどの芸のようです。先端に乗って渡ってゆくのですね。P2P3にはカキツバタの渡りがありました。
赤い雷様はどうやら菅原道真公の飛梅を題材にした芸のようです。
左下の謡が悩みました。よくわからないのであちこちググって早竹虎吉をみつけました。そしてやっと納得です。「こひ」は「こい(恋)」で旗竿の「鯉」のぼりに引っ掛け、「恋の思い」を「鯉の重い」にして肩にのしかかると洒落たのでしょうか。
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