2022年10月26日水曜日

猫の芝居(堤吉兵衛) その7

P6P7 国立国会図書館蔵

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(読み)

よしつね

よしつね


「あつもり可

 あつもりが


くひ尓由可りも

くびにゆかりも


阿りつらん

ありつらん


見せて奈こりを

みせてなごりを


おしませよ

おしませよ


(大意)

義経

「敦盛の首の縁者かもしれぬ。

見せて名残を惜しませよ。


(補足)

 平家物語「一谷嫩軍記~熊谷陣屋(イチノタニフタバグンキ〜クマガイジンヤ)」の場面です。本でも読みましたし、歌舞伎でも見ました。

 桜の木の前の「一枝を伐らば一指を切るべし」の制札を持つのが熊谷直実。その右が義経。その右上に幕の絵にあるのは二羽の鳩でしょうか。

 舞台の色合いがきれいで、丁寧に描かれています。

 

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