P1後半 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵
(読み)
登し天育 个る可゛此 子人 と成 尓随 天才 発 人 尓春
曽多゛て このこひと 奈る 志多可゛ひ さ以者つひと
としてそだ てけるが このこひととなるにしたが いてさいはつひとにす
ぐれ別 てハ与く物 の数 越志連り阿る時 和尚 一 合
王け もの 可づ とき於せ ういち可゛う
ぐれわけてはよくもののかずをしれりあるときおしょういちご う
の赤小豆越者可里天其 数 越問ふ尓数 を挙 多
の阿づき 曽の可づ と 可づ 阿げ
のあずきをはかりてそのかずをとうにかずをあげた
(大意)
として育てていた。この子は成長するにしたがい能力が人より
優れ、特によく物の数を知ることができた。あるとき、和尚が一合
の小豆をはかってその数を問うと、この子は数を答えた。
(補足)
「人と成尓」、「成」のくずし字は「斗」に少し似ています。
「数を挙多」、変体仮名「越」(を)がほとんどですが、たまに平仮名「を」もでてきます。
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