2022年2月7日月曜日

桃山人夜話巻五 その2

P1後半 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵

(読み)

登し天育   个る可゛此 子人 と成 尓随    天才 発 人 尓春

   曽多゛て    このこひと 奈る 志多可゛ひ さ以者つひと

としてそだ てけるが このこひととなるにしたが いてさいはつひとにす


ぐれ別 てハ与く物 の数 越志連り阿る時 和尚  一 合

  王け    もの 可づ      とき於せ ういち可゛う

ぐれわけてはよくもののかずをしれりあるときおしょういちご う


の赤小豆越者可里天其 数 越問ふ尓数 を挙 多

の阿づき     曽の可づ と  可づ 阿げ

のあずきをはかりてそのかずをとうにかずをあげた


(大意)

として育てていた。この子は成長するにしたがい能力が人より

優れ、特によく物の数を知ることができた。あるとき、和尚が一合

の小豆をはかってその数を問うと、この子は数を答えた。


(補足)

「人と成尓」、「成」のくずし字は「斗」に少し似ています。

「数を挙多」、変体仮名「越」(を)がほとんどですが、たまに平仮名「を」もでてきます。

 

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