P11 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵
(読み)
恙 無し
つゝ可
つつがなし
む可しつゝ可゛虫 と
むし
むかしつつが むしと
いふむし出 天人 を
いで
いうむしいでてひとを
さし殺 し个るとぞ
ころ
さしころしけるとぞ
され者゛今 の世尓毛
いま よ
されば いまのよにも
佐ハり奈き事 をつゝ可゛
さはりなきことをつつが
奈しといへり下学 集
可可゛くし う
なしといえりかが くしゅう
那ど尓毛見由
などにもみゆ
(大意)
つつがむし
昔、つつが虫という虫が出て人を
刺し殺したという。
そのため、今の世でも
さわりのないことを「つつがなし」と言う
のである。
「下学集」などにも見られる(言葉である)。
(補足)
「佐ハり」、変体仮名「佐」(さ)がすぐにはわかりませんでした。まだまだ初心者です。
人面ムカデみたいで不気味。頭には牙、尾にはさすまたのような針。大きさが不明だけどこんなの目の前に出てきたら逃げるけど、相手は俊敏であっという間に刺殺されそう。出会わないことを祈るのみ。
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