2022年2月6日日曜日

桃山人夜話巻五 その1

P1前半 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵

(読み)

桃 山 人 夜話巻 第 五

とうざんじんやわまきだいご


第丗六小豆洗

多゛以さん志゛うろく阿づき阿らひ

だ いさんじゅうろくあずきあらい


越 後の国 高田 の在 尓昔  一 宇の法 華寺 有 開

ゑちご く尓多可多 ざ以 む可しいちう 本つけでら阿り可い

えちごのくにたかだのざいにむかしいちうのほっけでらありかい


山 与り六世 尓當 りて日顕   登いへる住  僧 信 濃の

さん  ろくせ 阿多  尓ち个゛ん    志゛うさう志奈の

さんよりろくせにあたりてにちげ んといえるじゅうそうしなのの


浅 間可゛獄 のふもと与り片 王奈る子越毛らひて㐧子

阿さ満  多け      可多   こ     でし

あさまが たけのふもとよりかたわなるこをもらいてでし


(大意)

桃山人夜話巻第五

第三十六小豆洗

越後の国、高田の在に昔ひとつの法華寺があった。開

山より六世にあたる日顕という住職が信濃の

浅間山のふもとからかたわの子をもらって弟子


(補足)

巻第五に入ります。

この「小豆洗」は比較的よく知られたはなしで、わたしも好きなもののひとつです。

巻第五の最初のはなしなのでつかみが大切なはず。おもしろいものをもってきたようです。

「開山与り」「浅間可゛獄」、「間」が前者では「冖」、もう一つは「宀」のようになってます。

 

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