P1前半 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵
(読み)
桃 山 人 夜話巻 第 五
とうざんじんやわまきだいご
第丗六小豆洗
多゛以さん志゛うろく阿づき阿らひ
だ いさんじゅうろくあずきあらい
越 後の国 高田 の在 尓昔 一 宇の法 華寺 有 開
ゑちご く尓多可多 ざ以 む可しいちう 本つけでら阿り可い
えちごのくにたかだのざいにむかしいちうのほっけでらありかい
山 与り六世 尓當 りて日顕 登いへる住 僧 信 濃の
さん ろくせ 阿多 尓ち个゛ん 志゛うさう志奈の
さんよりろくせにあたりてにちげ んといえるじゅうそうしなのの
浅 間可゛獄 のふもと与り片 王奈る子越毛らひて㐧子
阿さ満 多け 可多 こ でし
あさまが たけのふもとよりかたわなるこをもらいてでし
(大意)
桃山人夜話巻第五
第三十六小豆洗
越後の国、高田の在に昔ひとつの法華寺があった。開
山より六世にあたる日顕という住職が信濃の
浅間山のふもとからかたわの子をもらって弟子
(補足)
巻第五に入ります。
この「小豆洗」は比較的よく知られたはなしで、わたしも好きなもののひとつです。
巻第五の最初のはなしなのでつかみが大切なはず。おもしろいものをもってきたようです。
「開山与り」「浅間可゛獄」、「間」が前者では「冖」、もう一つは「宀」のようになってます。
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