P13後半 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵
(読み)
奈し是 与り志天無事奈ること越つゝ可゛奈しと
これ ぶじ
なしこれよりしてぶじなることをつつが なしと
ハ言 个るそ楚゛阿る説 尓ハ悪しきこと奈しと云 義
いひ せつ 阿 いふぎ
はいいけるとぞ あるせつにはあしきことなしというぎ
を書 多可゛へ天恙 と云 始 多りと有 何 連可然 るや
可き つゝ可゛ いひ曽め 阿りいづ し可
をかきたが えてつつが といいそめたりとありいずれかしかるや
(大意)
(その心配は)なくなった。このときより無事であることを「つつがなし」と
云うようになったという。ある説では悪いということがない意味
を書き間違えて「つつが」と言い始めたとある。いずれが正しいのであろうか。
(補足)
「無事」、「事」は異体字「古」+「又」。
合字の「こと」が何箇所かあります。
現代でも「つつがなくお過ごしください」のように、日常的に使われている言葉です。意味も昔と同じです。ふるいふるい言葉なのでした。
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