P6 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵
(読み)
山 おの古
やま
やまおのこ
深山 尓ハまゝ有 者 也 背の高 さ二丈 斗 り尓天其 形
しんざん もの せ 多可 その可多ち
しんざんにはままあるものなりせのたかさにじょうあまりにてそのかたち
鬼 のごとく山 賤 奈ど是 に逢 て逃 連バあやまち阿り
お尓 やま可゛つ これ あひ 尓ぐ
おにもごとくやまが つなどこれにあいてにぐればあやまちあり
頼 む時 ハ柴 を負 て麓
多の とき し者゛ おひ ふもと
たのむときはしば をおいてふもと
までおく連りこれ
までおくれりこれ
其 力 ぢまん
そのち可ら
そのちかたじまん
と楚゛
とぞ
(大意)
山男(やまおのこ)
深い山奥にはときおり住んでいるものである。背の高さは二丈ほど(約6m)あり、その風体は
鬼のようである。猟師やきこりなどがこれに出会って逃げると怪我をおうこともある。
頼めば柴を背負って麓(ふもと)
まで送ってくれる。これは
その力自慢をみせたいから
といわれている。
(補足)
「鬼のごとく」、「ごと」は合字に濁点がついたもの。
「山賤」(やまがつ)、「山賊」と間違えそうですがそうではなく木こりや山の猟師のこと。今では使われなくなりました。
小豆洗いでもそうでしたが、ここでも手指は3本、足指は2本とどうも5本にはしたくないようです。
鬼のパンツならぬ山男パンツがでかそうで前垂れ部分は青い布のようで豪華パンツです。
さて、どんな話なのか楽しみです。
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