P9後半 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵
(読み)
登阿るハ則 山 男 のこと奈り木 客 可゛詩尓酒
春奈ハちや満をとこ もく可く し さけ
とあるはすなわちやまおとこのことなりぼっかくが しにさけ
尽 天君 沽ふこと莫 連壷 傾 天我 当 尓
つき きミ可 奈可 つ本゛可多むき 王れまさ
つきてきみかうことなかれつぼ かたむきてわれまさに
開 く遍゛し城 市囂 塵 多 し山 尓還 天
ひら ぜう し个うぢん於本 や満 可へつ
ひらくべ しじょうしごうじんおおしやまにかえって
明 月 を弄 んと有 さ春れ者゛毛路こしの山
め以个゛つ も天阿曽バ や満
めいげ つをもてあそばんとありさすれば もろこしのやま
(大意)
とあるのは、すなわち山男のことである。木客の詩に
「酒が尽きても、君、買うことなかれ。壺が空になったら、わたしはそのときに
かえるだろうよ。城下はごみごみして騒々しいことはなはだしい。山へ帰って
名月をめでよう」とある。なるほど唐土の山(男は)
(補足)
「尽天」、「尽」のくずし字も、すぐ左側にある「開」と同じように、中の部品「〃」や「开」が下部にきてます。
「囂」(ごう)、「口」4つに「頁」。辞書には「かまびすしい。さわがしい。「囂囂」「囂然」「喧囂(けんごう)」「喧喧(けんけん)囂囂」」とありました。
「明」、「有」、ともに「月」部分のくずし字は同じ形で頻繁に出てきます。「明月」の「月」のみではくずさずにほぼそのまま。
「毛路こし」、「路」の「各」のくずし字が「木客」の「客」の部品のくずし字とにています。
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