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(読み)
まくらもと尓
まくらもとに
ものをこ春る□
ものをこする
□由へめを
ゆえめを
さ満してミれ
さましてみれ
バもりんじ尓て[つぎへ]
ばもりんじにて
(大意)
枕元に
物をこする(音がする)
ので目を
覚ましてみれ
ば茂林寺で
(補足)
屑屋のいなせな兄さん、寝床から太腿あらわに寝乱れた姿を生々しく描くところがこれまたうまい。行灯も前後の上げ下げする部分がいかにも普段使っているままにしてあるところがこれまた細かい。ついたての破れ具合やふすまの傷み傷なども描いて生活感がにじみ出ています。
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夜中に目が覚め、何だこりゃと驚いて見つめる先には夢遊病者のように両手を水平にして歩くたぬき、背中に茶釜をしょってます。夜中ですけど色調は明るい。
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