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(読み)
◇まい日\/
まいにちまいにち
ゑいとう\/
えいとうえいとう
大いり くんじ由
おおいりぐんしゅう
奈し个るま多
なしけるまた
大 めう 可゛多尓めされ
だいみょうが たにめされ
奈ぞしてお本起尓
なぞしておおきに
可年もうけを
かねもうけを
奈しりつ者゜に
なしりっぱ に
ふしんをし
ふしんをし
[つゞく]
(大意)
毎日毎日
見物人が大勢つめかけ
大入りとなり賑わいました。
また大名がたにお招きなったりして
大いに金儲けをして
立派に普請をし
(補足)
「ゑいとう」、辞書には『興行などで,見物人が大勢つめかけるさま。また,劇場などで,大入りを願う口上の言葉。「東西東西,―,―」「四季に絶せぬ見物は―,―又―」〈洒落本・当世気とり草〉』とありました。
「くんじ由」、群衆(ぐんしゅう)のことだとおもうのですが読み間違いかも。
「可年」、「子」のようにみえるのは変体仮名「年」(ね)。くずし字は「◯」に「ヽ」のようなかたち。「もうけを」、ここでは平仮名「け」、変体仮名「个留」(ける)は習慣で以前の表記のままなのでしょう。
「りつ者゜」、半濁音の「◯」がとてもはっきり立派であります。
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ここの場面は舞台ではないので、大名家にお招きになったときの座でしょう。髪型はきっと大名家の奥方のもでしょうし、着物柄も一人ひとりことなっています。
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