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(読み)
き多りて者可゛ミを
きたりてはが みを
奈しくやし可゛りおちい
なしくやしが りおちい
さん王し可゛可多きを
さんわしが かたきを
とりま須可らそん
とりますからそん
奈尓お奈げ起
なにおなげき
奈さる奈と◯
なさるなと
◯それより
それより
うさ起゛ハ志たく
うさぎ はしたく
奈し多ぬき尓可や
なしたぬきにかや
を多くさんせを
をたくさんせを
王せや満へつれ行 (由起)
わせやまへつれゆき(ゆき)
(大意)
来て、歯噛みをして
悔しがり、お爺さん
わたしが敵(かたき)を
とりますから、
そんなにお嘆きしないでください
(と言いました)
それから、
うさぎは仕度をして
たぬきに萱(かや)を
たくさん背負わせて
山へ連れてゆきました。
(補足)
最後の「行」のくずし字がわかりにくいとおもったのか「由起」と振り変体仮名がふってあります。読本は誰にでも読むことができるように振り仮名のあるものが多く、初心者のわたしなどには大助かりであります。
うさぎも右手に手ぬぐいを持っています。手ぬぐいはとても大切な小道具の一つ。
P8P9見開き
文章と絵が一致しています。やはりそのほうが違和感がないです。
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