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(読み)
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本゛う\/峠
ぼ うぼうとうげ
是 ゟ かち\/山
これよりかちかちやま
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ひをうち可けれバ
ひをうちかければ
多ぬきのせ奈可へ
たぬきのせなかへ
もへつきお本やけど
もえつきおおやけど
を奈しうちへ可へり
をなしうちへかえり
うさ起尓く春り
うさぎにくすり
をもらい个る尓
をもらいけるに
「これ可゛
これげ
可ち\/
かちかち
や満さ
やまさ
(大意)
P10
ぼうぼう峠
これよりかちかち山
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火をつけると
たぬきの背中へ
燃えつけて大やけどを
おわせました。
家へ帰って
うさぎに薬を
もらったのですが
「これが
かちかち山さ
(補足)
「もへつき」「もらい个る」、ここの「も」は長細い「の」のようにみえます。この「も」の筆順は下端で逆さ「?」マークのようにクルッと左回りに上がって途中から今度は右回りに回ってそのまま下へ流れます。
「う」と変体仮名「可」(か)は区別がつきませんので、文章の流れや意味から判断するしかありません。
うさぎが両手に持つ火打ち石。よく時代劇などで見るのは両手ともに石ですけど、ここでは打ち付けられる左手の方はその石を木で挟んでいるように見えます。うさぎは青い忍者装束だけでは単調としたのか、赤い半纏に黄色の帯で見栄え良くしてます。
P10P11見開き
江戸五街道は幹線道路でしたけど、おおかたはここの絵のような道だったに違いありません。
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