2021年7月10日土曜日

豆本 さるか尓合戦 その3

P2

P3

(読み)上段

P2

うへ

うえ


て多の

てたの


しミい多り

しみいたり


ひ尓まし△

ひにまし


P3

△ゑ多゛者

 えだ は


志げり

しへり


多くさん尓

たくさんに


可起奈り

なきなり


个る

ける


きの

きの


もとへ●

もとへ


(大意)

植えて楽しんでいました。

日増しに枝は茂り

柿が沢山に実りました。

木の元へ

(補足)

 文章の流れが両ページにまたがるので上下段に分けます。△◯8の合印でつながります。

「ゑ多゛者」、助詞の「は」はたいては「ハ」ですが、ここでは変体仮名「者」(は)。

中央の太い幹の両面の色が異なってますけど、陰影のつもりなら極端だし、何か訳があるのか?

 猿はわらじで蟹はけとばされたら痛そうな角下駄、なんとなくそれらしい。

猿が左手でちょいと裾を持ち上げる仕草が粋なんでしょうね。

 

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