P9
(読み)
与りきん志与のやしを
よりきんじょのやしを
与びそのちや可゛満を
よびそのちゃが まを
うり
うり
者ら
はら
ひし可゛
いしが
[つぎへ]
つぎへ
(大意)
その後、近所の香具師(やし)を
呼び、その茶釜を
売り払いました。
(補足)
近所(きんじょ)を「きん志与」と変体仮名にして、香具師(やし)を「や志」としない、使い分けがいつものことながらわかりません。
綱渡りしているたぬきは貴族の衣装、緑色の衣服を「袍(ほう)」というらしいですが、柄は茶釜のようです。
P8P9見開き
たぬきはなんと下駄で綱渡りしています。綱渡りに扇と傘は必需品。見開き中央を斜めに綱が横切り、左上に主役のたぬき、右下に口上を述べる香具師と観客と上手い構図です。傘は裏を少し見せるだけ。たぬきの尻尾がのぞいています。
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