P10
P10P11見開き
(読み)
[つゞき]
やしハその
やしはその
ちや可゛満をミせ
ちゃが まをみせ
もの尓多゛し个る尓
ものにだ しけるに
江戸ぢ うの
えどじゅうの
ひやう者゛んと
ひょうば んと
奈り个る尓◇
なりけるに
(大意)
つづき
香具師(やし)はその
茶釜を見世物に出したところ
江戸中の評判となりました。
(補足)
「(や)しハ」「ひ(や)う者゛ん」、「ち(や)可゛満を」、「や」のかたちに注意です。
変体仮名「个」(け)は「々」のようなかたち。
最後の手裏剣のような印は「合印」(あいいん)、同じ印のところへつづきます。
猿回しならぬたぬき回し。右手に指示棒、左手にリード、右脇には小太鼓があります。猿回しでは芸のつなぎで胸を張って直立姿勢をとるところがありますが、この場面も同じです。たぬきは精一杯胸を張りからだをそらしきっています。その背には古めかしい茶釜、これが主役でしょう。尻尾が愛らしい。
今回はP11ものせました。頑張って読んでみてください。
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