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(読み)
きへの本゛れぬいへ
きへのぼ れぬゆえ
とることできぬと
とることできぬと
きさ満とりて
きさまとりて
くれゝバ王けて
くれればわけて
やるべしと由ふ
やるべしちゆう
さるハ春ぐ尓
さるはすぐに
き尓の本゛りて
きにのぼ りて
つへ多るを
つえたるを
くらひ春こし
くらいすこし
もよこさ須゛
もよこさず
志多尓て
したにて
可尓ハ
かには
(大意)
木に登れなかったので
採ることができませんでした。
おまえが採ってくれれば分けて
やるぞと言うと
猿はすぐに
木に登って
熟したもの食って
少しもよこさず
下にいた蟹は
(補足)
「きへの本゛れぬいへ」、「いへ」は「ゆへ」のまちがいでしょう。
「つへ多るを」、辞書を引きました。「漬える」や「費える」はわかりましたが、「熟える」は知りませんでした。いい歳をしたジジイなのにお恥ずかしいばかり・・・
文章はきれいに摺られていて読みやすい。
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