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(読み)
おもひといて
おもいといて
やれバ多ぬき
やればたぬき
者゛ゝア尓くらい
ば ばあにくらい
つ起天
つきて
き年をとり
きねをとり
ふちころし
ぶちころし
おのれ者゛ゝア尓
おのれば ばあに
者゛けむ起゛を
ば けむぎ を
つ起ミそ
つきみそ
奈ぞ春り
なぞすり
者゛ゝアしるを
ば ばあしるを
こしらいおき个る
こしらいおきける
(大意)
思い(縄を)解いてやりました。が、狸は
ババアに食らいついて、杵を奪い
打ち殺してしまい、
自分がババアに
化けて麦を
ついて味噌などをすって
ババア汁を
作っておきました。
(補足)
豆本ではよくあるのですが、後ろに倒れかけている婆さんの表情が真に迫ってやけにリアルなのです。拡大してみました。どうですか!?
この頁の文章も切れ目が何度か目を通さないと分かりづらい。
P2P3見開き
狸と婆さんの視軸が一直線でつながっています。杵を奪い取られ、後ろに倒され、その一瞬の婆さんの姿をとらえているのが見事です。
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