P.7
(読み)
おたまハ
おたまは
そう者らめ
そうはらめ
ミとなりし
みとなりし
由い里やう
ゆいりょう
しんハ
しんは
さらなり
さらなり
可ないのものも
かないのものも
おふき尓よろ
おうきによろ
こびふうふの
こびふうふの
中 もむつましく
なかもむつまじく
(大意)
お玉はすぐに身ごもりましたので
両親はもとより家内の者たちも
大変に喜びました。
夫婦の仲も睦まじいものでありました。
(補足)
一行目はとても読みやすくこのままスラスラすすめるかとおもいきや、なかなかやっかいです。
「そう者らめ」、読めませんでした。「そ」と変体仮名「者」(は)がほとんど同じ形です。「そ」の一画目の逆「く」の部分が左に傾いていてわかりずらい。「た」に見えます。
「由い」、(ゆへ)ですが、「ゆい」ともいうのでしょうか、わかりません。
「里やうしん」、「里」が読めませんでした。
「可ないのものも」、二番目の「の」がすぐ左側の「よ」とほとんど同じ形です。
「おふき尓」、この「尓」は筆記体の「y」。
「むつましく」、「む」が難。
先頭の提灯の家紋がどこかでみたようなと前をたどってみると、表紙の錦絵の男の右胸にある白い紋所と同じようです。宝珠の紋でしょうか?
P6P7見開き
見開きで眺めると一層華やかです。
婚礼輿入れの慶事にケチをつけてはひんしゅくですが、
雨がちょっと降りすぎかなぁ・・・
これじゃぁきつねの嫁入りじゃなくなっちゃいます。
籠横にお供をする女性の着物姿、腰から下をゆるい「く」の字に描いています。
和服着物姿の女性を描くときの定石でしょう。
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