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(読み)
志可らハ
しからば
さつそく
さっそく
たまゑも
たまえも
んの可多へ
んおかたへ
こんいん
こんいん
のそうだん
のそうだん
せんと☓
せんと
☓ひと
ひと
もつて
もって
いゝいれ
いいいれ
し尓さつ
しにさっ
そくそう
そくそう
だんとゝの
だんととの
い吉 日 を
いきちじつを
いらミて
いらみて
そう者う
そうほう
(大意)
ならばと早速に、玉右衛門方へ婚姻の相談を
人を介して行いましたところ、すぐに相談が整い
吉日を選んで双方
(補足)
特に込み入ったお話ではないのですが、字面ばかりに注意を向けていると、
それに登場人物?が狐ばかりで、顔が皆同じで区別がつきません。
その上、衣装も上等で皆似ています。
尻尾玉右衛門には息子に白太郎がいます。
また、白狐屋白兵衛には16になる娘お玉がいます。
このお玉があるとき白太郎を見初めます。
白兵衛は娘お玉の気持ちを察し、人を介して玉右衛門宅に婚姻の相談を遣わせます。
というのが、ここまでの内容になります。
「志可らハ」、「ハ」は問題なくわかりますが、「可」が通常より大きくて「ら」とのつながりがわかりずらく、「ら」もとらえにく。
「んの可多へ」、「可多へ」の区切りが悩みます。変体仮名「多」は「さ」の横棒を除いた形ですが、左にカーブしているところが左下に傾いてしまって、パッと見た目は「くく」です。
「いゝいれ」、(つゝいれ)ではありません。
「いらミて」、(えらみて)。「えらむ」は「選みて」。
白兵衛の使者を迎えているのは玉右衛門、婚礼のことなので羽織袴姿で上機嫌です。
上がり框とその部屋への壁の板や障子の桟には黒線で立体感を出しています。
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