P.5
(読み)
のころ
のころ
まくら
まくら
もと尓
もとに
奈尓可
なにか
もの
もの
おと
おと
し个る
しける
ゆへ
ゆえ
いづやハ
くづやは
めを
めを
さまし
さまし
ミまハ
みまわ
せバ[次へ]
せば
(大意)
の頃、枕元に何か物音がしたので
屑屋は目を覚まし見回したところ
(補足)
版木の文字はかすれもなく、変形しているところもなく読みやすい。
座敷にいる和尚さんはP1の驚いてひっくり返っている和尚さんと着物の柄が同じなので、きっと同一人物です。
その隣の和尚さん?、どことなく浮世絵美人画の一人の趣。
尼さんなのでしょうか?
帯の結びも気になります。
もともと作画者の村井静馬は浮世絵師歌川房種です。
こんな錦絵を描いている人ですから、豆本などチョチョイのチョイですが、手を抜いているとは感じられません。
P4, P5見開き。
座敷の上がりのところの板壁の下端が二重線になってます。
また座敷の奥の板壁の下端も二重線で描かれています。
絵全体の視点がやや上からですから、たったこれだけで奥行きと立体感がでています。
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