P.9
(読み)
里やうしん
りょうしん
うひまごの
ういまごの
か本ミること
かおみること
をたのしミ
をたのしみ
し尓者や
しにはや
りん个゛つ
りんげ つ
となり
となり
志ゆひ
しゅび
よく
よく
(大意)
両親は初孫(ういまご)の顔を見ることを
楽しみにしていたところ、
早くも臨月となり、首尾よく
(補足)
「里やうしん」、この「里」は以前にも出てきました。
「か本ミること」(かお)、いつもなら「か」は例外なく「可」なのですが。「こ」の真ん中に
「丶」があって「ミ」に見えますが、その上の「ミ」を見ると、「そ」のようにつながってます。
「者や」(はや)、「は」が小さいのでちょっと悩みます。
「志ゆひよく」、その前の「りん个゛つとなり」につながり「なり志ゆひ」(なりしゆへ)のように読んでしまいそうです。
文章全体の筆跡は今までと特に変わることはないのですが、めでたい婚礼の席のせいか、女性が書いたような感じの手跡です。
P8P9見開き。
絵全体の色合いがやさしく渋くもありほんのりと明るくもありめでたい席にぴったりです。
屏風で丸く囲って、四角が基本の和室の対比でおしゃれです。
松の盆栽もその台の脚が凝ってます。
白無垢姿のお玉さん、おもいかなって三三九度の盃が・・・。よかったよかった。
白無垢なので白一色、描きにくいとおもうのですが輪郭線を水色で際立たせています。
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