P.13
(読み)
[つゝき]
いのちを多春け多可ら
いのちをたすけたから
をい多゛させそ連を
をいだ させそれを
いぬさるきじ尓
いぬさるきじに
も多せ
もたせ
王可゛やへ多ち可へり
わが やへたちかえり
ぢゞ者゛ゝ尓
ぢぢば ばに
よろこバしめで多く者るをむ可ひ个る
よろこばしめでたくはるをむかいける
めで多しゝ
めでたし
ゝゝ
ゝゝ
(大意)
命を助け宝を出させました。
それらの宝を犬猿雉に持たせ
家に帰りました。
(桃太郎は)ジジババを喜ばせ、めでたく春を迎えました。
めでたしめでたしゝゝゝ。
(補足)
「多春け」、ここの「け」は変体仮名「个」(形は「々」)ではなく、現在と同じです。
「王可゛やへ多ち可へり」、「や」がわかりにくい。「可」が簡略すぎて読めません。
「いぬさるきじ尓」、「ぢゞ者゛ゝ尓」、ふたつの「尓」の形が別物です。
「者るをむ可ひ个る」、ここの「者る」は難しい。
桃太郎の前に平伏しているのは命を助けられた鬼でしょうか?
桃太郎の身なりがゴチャゴチャして手足などどこがどこだかよくわかりません。
いままでの絵の構図と比べると平面的で、最後を飾るにはもうちょっと頑張ってほしかった。
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